つらつらと。

気まぐれですが、つらつらと。

自然淘汰

何日か前からどうやら家の周りに仔猫が一匹さまよっていて。ニャーニャーよく鳴いていた。ついに姿を見かけた。けれど飼えるわけではないので何もすることはない。

翌日、隣家の敷地で放し飼いされている犬が執拗に吠えたてているのが聴こえ、その合間に仔猫らしからぬ威嚇の声も聴こえてきた。

気になって裏の方を柵越しにのぞいて見ると、犬が逃げきれなかった仔猫を舐めまわしていた。仔猫は犬の頭にしがみつく格好となり、次第に力つきて離れた。犬は口に仔猫の頭を含み、そのうち仔猫は動かなくなった。窒息したのかもしれない。血は見なかった。

お隣さんに告げるも間に合わなかったこの出来事。ショッキングではあるが、飼い猫が小鳥やネズミを咥えて帰ってくるのとなんら変わりはないのではないか。と、後で冷静になって考えると、そう思うことができた。

 

自然淘汰

 

仔猫は親猫に守ってもらわないと生きてはいけない。犬は自分の縄張りによそ者が来たら排除する。その法則のまま。

後味はよくなかったけど、それを人間が目撃したからとて、他所の者が手出しをしてはならない。見たのがいけなかったね。辛うじて食べちゃうことはなかったようなので、それを防げたことに私のしたことの意味を求めて、この件おしまい。